巷(ブログ等)によくある歌詞の和訳が気に入らなかったので、自分で考えて書いてみることにした。
Lyrics - http://www.azlyrics.com/lyrics/saosin/sevenyears.html
7年間が過ぎ
聖霊は去っていった
僕の力を試し、狂ったように蹴って
僕はずっと試していた
君と戦うためにただ押しのけて進むばかりで
今はごめん、自信が持てないんだ
胸の内を明かして
物語が終わる
僕は道を見つけた
(彼の目に穢れはないと伝えて)
僕は君のいない道を見つけた
(彼の目に穢れはないと伝えて)
その過ちは黄金だった
でも君のいない道は、僕には決してできないことだった
目を釘づけて、7年間感情のないものを売って
そして涙を流したから
7年間、君は僕を信じこませた
従っていれば大丈夫だと
君と戦うためにただ押しのけて進むばかりで
今はごめん、自信が持てないんだ
胸の内を明かして
物語が終わる
僕は道を見つけた
(彼の目に穢れはないと伝えて)
僕は君のいない道を見つけた
(彼の目に穢れはないと伝えて)
その過ちは黄金だった
でも君のいない道は、僕には決してできないことだった
目を釘づけて、7年間感情のないものを売って
そして涙を流したから
僕に構うな、僕が悪い(ごめん、自信がないんだ)
かつて僕が君を責めたみたいにしないでくれ
"The Scarlet Letter"と内容が酷似している[1]ことから、ボーカルのアンソニーが体験した7年間[2]とそれを照らしあわせて書いていると思います。歌詞中で 書かれる一人称はThe Scarlet Letterの登場人物であるディムスデール(Dimmesdale)とアンソニー自身で、二人称は神。アレゴリーを用いて、アンソニー自身の信念の不安定さと、完全に据わらない信仰心をディムスデールの姿に投影しています。
調べたもののうち少しだけ紹介します。
[3]で書かれている内容を引用します。
"Here is the excerpt from an absolutepunk.net interview with Saosin in 2003:
Interviewer: Is Saosin a religious/christian band?
Anthony: No. I was raised Roman-Catholic so there was a lot of that symbolism around my house, I just used that symbolically really, I consider myself a spiritual person, but I have nothing to do
with Christianity or Catholicism, or anything religious. I haven't been alive long enough to really pin down something that I believe in yet."
"Seven Years"が収録された"Translating the Name EP"は2003年6月にリリースされているので、ちょうどこの頃のアンソニーにとっての「信仰」への問いとして歌ったのだと思います。
"The Scarlet Letter"は1995年にアメリカで映画化されていますが、Wikipediaを見る限り原作と少しストーリーが違うように見えました。アンソニーが小説と映画どちらを参照していたかわからないので正確な解釈は少し難しいと思います。
僕としては最も根源的な動機からくる気持ちや考えを、周囲の人や環境に左右されず素直で正直に表せることが素晴らしいと思います。ディムスデールの姿に自身を映したとき、きっとアンソニーはそれまで自分が抱えていた複雑な気持ちに正直でいていいのだと気づいたのではないでしょうか。
date: 2016/04/05(Tue)
[1] http://songmeanings.com/songs/view/3530822107858486745/
[2] https://www.ultimate-guitar.com/forum/archive/index.php?t-766998.html
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